こんにちは 時計貴族です。
本日お買取させていただいたのは、ブレゲのパイロットウォッチ「タイプXXI 3817ST/X2/3ZU」です。
ブレゲは何を隠そう、三代雲上時計の御三家の一つ。あのブレゲです。
雲上時計と聞くと、さぞデザインがラグジュアリーで煌びやかな印象を思い浮かべますが、「タイプXXI 3817ST/X2/3ZU」はその正反対。いえ、作りはとても綺麗ですし実際に手に取ると、その際美へのこだわりを感じます。しかしこの時計を一言で表すと【無骨】。
男らしさ満載のその時計、完成度と存在感にうっとりしてしまう一本です。

フランス海軍航空部隊のために生まれた歴史
「タイプXXI」は、フランスの海軍航空部隊のためにブレゲが製作した軍用クロノグラフ「タイプXX」の系譜を継ぐモデルです。
初代「タイプXX」が発表されたのは1954年。そして、その50周年を記念して2004年に発表されたのが、この「タイプXXI」シリーズです。
タイプXXからタイプXXIへの変更点…というのは、タイプXXの世代によって一概に言えないところ。
デザインはブレゲ伝統×モダンなエッセンス

ケースサイドには、ブレゲ伝統のコインエッジベゼルを採用。細かな刻みが光を柔らかく反射し、視覚的にも高級感を演出します。
文字盤は日焼けした風合いを感じさせる濃いスレートグレー。そこにベージュのインデックスを合わせることで、まるでヘリテージモデルのような温かみが加わっています。

針もインデックスも太く、大変視認性に優れたデザイン。パイロットが実際に使用した時に、見やすいように作られています。また、グローブを履いたままでもベゼル操作がしやすいよう、ベゼルの回転は軽めの作り。そしてギザギザも大きいため操作感が抜群です。

レザーストラップとDバックルの快適さ
ベルトはオイルレザー製で、太めの手縫い風ステッチが武骨かつ上品な雰囲気。





バックルはプッシュ式のDバックルを採用しており大きすぎず、コンパクトで薄作り。手にフィットするのが特徴の腕に沿うような装着感です。
ちなみに、ブレゲのDバックルでプッシュ式を採用しているモデルはほとんどありません。むしろ初めてみたようなイメージすらあります。
ブレゲは物凄くこだわりのある時計ブランドの一つですが、Dバックルが固かったり・逆に弱かったりする印象のブランドです。そんな中でこのプッシュ式のバックルの登場に驚きが隠せません。
見た目は男らしい作りであり、ヘリテージ感の強い時計ではありますが、このように着け心地にも細やかなこだわりが感じられます。
50年経っても色あせない魅力
「タイプXX」誕生から半世紀以上が経過しても、なおそのデザインは現代的で、しかもクラシックな味わいを残しています。
パイロットウォッチとしての視認性、クロノグラフとしての機能美、そしてブレゲらしい装飾性――すべてが高い次元で融合した一本です。
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