HIRSCH ヒルシュ GEORGE  時計のベルトをバラしてみた。

今日はヒルシュのベルトを分解します。

ひょんなことから手に入れたこちらのベルト。裏面の一部に剥がれがあり、長くは使えなさそうでしたので解体することにしました。

ヒルシュ ジョージというストラップです。

ヒルシュ ジョージ

こんな感じのベルトです。ぱっと見はレザーなんですが…

裏面はこんな感じ。

ヒルシュ ジョージ

なんと!ゴムなんです。ラバーに表のレザーを貼り合わせて一つのベルトとなっています。

ちなみにこちらのラバーは天然ゴムで、アレルギーなどが抑えられるのだそうな!

もともとヒルシュは1765年にオーストラリアで創業した企業。(だからパネライにOEMで供給してたのか!納得!)海外ではゴム臭をとても嫌う習慣があったり、アレルギーや安全に関する決まりも進んでいます。それによる天然ゴム100%!すごい技術です。

さらにはこのベルト、300m防水。

革ベルトに防水を求めたことがないので「???」ってなっちゃいますが、日本では考えられないようなガラパゴス感。

そして、【防水】【貼り付け】…と聞くと、時計の買取店という特性上。いえ、いち時計ファンとして気になったことが一つ。

【表のレザー剥がれないの?】

ってとこ路です。気になって無理やりはがしちゃいました。

と言いますのも、こちらのベルト…

ヒルシュ ジョージ

わかりますか?少し裏面が剥がれてたんですよ!こりゃあもう行くしかないなと。15000円のベルトにメスを入れます。

ヒルシュのジョージを剥がしたらこんな感じ。

ヒルシュジョージ

さて剥がしました!よーく見ると、ラバー・フィルム・レザーになっているのがわかると思います。

なるほど、この白いのが防水のフィルムなんですね!これにより防水ができているようです。フムフム。なかなかすごい技術。

また、粘着力が強すぎて綺麗には剥がすことができません。

接着力がとてつもなく、アセトンか熱を加えないときれいには剥がせなさそうです。

そのため、おそらく普段使っていて剥がれる…ということはないと思います。

でも、裏面は剥がれる可能性あり。そんな時は軽くボンドで付けていただければ問題ないかと思います。(剥がさなきゃよかった!)

こんな柔らかいのに剥がれない

ヒルシュ ジョージ

こんなに柔らかいのに、あんなにガッチリくっついているとは思ってもいませんでした。

てっきりスルスルーっと剥がれるものと・・・

いやあ、お見事です。

今回の実験のように、裏面が少し剥がれてきたとしても、そのまますぐに全体が剥がれることはあまり考えられません。

そのため、ちょっと剥がれても気にせずにお使いいただきたいなと思います。

15000円の価値は大いにある時計ベルト。

アレルギーなどで革ベルトの着用が難しい場合でも安心して使えるタフなベルトです。

ぜひ1本買ってみてはいかがでしょうか!