HYT新作『スカル』モデル登場 – 革新的機構と精緻な職人技を解説

本日はHYTの新作についてご紹介いたします。HYTといえば複雑な機構で知られているブランド。そして緑というカラーのイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

今回はその仕組みをおさらいしながら、新作『スカル』モデルの魅力を解説します。


HYTの基礎機構の解説

HYT時計は、ガラスチューブ内に黄色と透明の液体を封入し、二つのポンプで液体を押し出したり引いたりすることで時間を表示する独自の方式を採用しています。以下は、従来モデル(HYT H1)の主な構成要素です。

HYT H1モデルの主要パーツ

  • 黄色い枠部分
    時針として機能しています。(画像では10時)
  • 中央部
    分針の役割を果たします。
  • 右側
    パワーリザーブインジケーターとして表示されます。
  • 左側
    風車状のデザインで秒針の働きを担っています。
  • 下部のシリンダー状装置
    液体を押し出すためのポンプ。

液体を用いた時間表示の仕組み

HYTの独特な表示方式は、ガラスのチューブに封入された二種類の液体(画像では黄色と透明の液体)を、ポンプ操作により動かすことで時間を示すというものです。従来モデルでは、この機構が複雑な動作を見せるため、知らない人には解読が不可能な時計となっています。


新作『スカル』モデルの特徴

HYTから新たに発表された『スカル』モデルは、従来のデザインに革新的な変更を加えています。

分針廃止によるシンプルな表示

新作では分針が廃止され、左側に秒針、右側にパワーリザーブが配置されています。さらに、スカルの縁が時針と分針の役割を兼ねることで、ざっくりとした時間表示を実現しています。

精緻なガラスチューブ構造

『スカル』モデルの枠もガラスチューブで構成されており、各チューブは職人が熱を加えて一つ一つ丁寧に曲げられています。内径の微妙な調整が非常に重要で、適切な形状でないと液体の動作に支障をきたすため、その製作には高度な技術が求められます。

仕上げを手作業で実施するメーカーは数多くありますが、このような部品を手作りするところは非常に少ないです。

魅力的なデザインと個人的な魅力

非常に斬新なデザインでありながら、機構の複雑さから来る独特の美しさがあります。

どちらかというと日本・アジア圏ではなく、欧米・北米地域で人気の出そうなイメージのモデルですね!


まとめ

HYTの新作『スカル』モデルは、従来のHYT H1モデルの複雑な機構をベースに、分針を廃止することでシンプルながらも革新的な時間表示を実現しています。ガラスチューブと液体の組み合わせによる独自の仕組みは、精緻な職人技の賜物であり、時計愛好家ならずともその魅力に引き込まれることでしょう。
流通はまだ少ないため、お持ちの方はぜひご連絡ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。