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オメガといえば、中途半端な年代のモデルに施された弱々しいガラスの皮膜があります。それが無反射コーティングと言われる品物です。
蛍光灯や太陽光の光が時計のガラスに当たると、ギラギラと反射をして見づらいため、風防の表面・裏面・モデルによってはその両方にコーティングを行い、より見やすさの向上を狙ったものです。
身近なもので言うと、車のメーターにも使われていることがあります。さらにはメガネもそうです。
で、その無反射コーティング。傷がつくことが非常に多いんです。というか、個人的な感想にはなりますがオメガは極端に弱いような気がします。
時計ではサファイアガラスに無反射コーティングをされていることがほとんどですが、サファイアガラスに傷が入る前にコーティングがハゲてしまうので、なんともチープな姿に変貌します。
そんな時はいっそコーティングを剥がしてみてはいかがでしょうか。
無反射コーティングがされていると蛍光灯の光が青っぽく光りますが、こちらは表面のコーティングを剥離した品物です。普通に蛍光灯が映り込みます。しかし恐らくこのモデルは表と裏にコーティングがされているので、表面を剥離しても見やすさへの影響はそんなに問題ないと思います。
メーカーにもよりますが、グランドセイコー等はもともと表面に無反射コーティングをしていません。長く使うとコーティングが剥げるということを知っているからですね。
そして気になる無反射コーティングの剥離方法ですが…コンパウンドをつけてひたすら擦る。これだけです。
この後にこちらも剥離しました
今回はこちらのオメガスピードマスター マーク40 コスモスをお買取させていただき、私が剥離してみました。うーん、青っぽい光のギラギラ感がなくていいのでは?
工具があれば楽ですが、なければ己の腕力との戦いです。
指に布を巻き付け、コンパウンドをつけてガラスをひたすら擦ります。もしくは平べったい硬いものに布を巻き付け、コンパウンドをつけてしばらく擦ります。
なお、ガラスを磨く際にベゼルやケースに接触しないように注意が必要です。全部がポリッシュ仕上げになってしまいますので、マスキングテープで保護したり等の保護が必要です。私はマスキングテープやマニキュア、乾くまでちょっと時間はかかりますが木工ボンド等を使って保護することもあります。
いかがでしょうか。ボロボロのコーティングも剥離してすっきり。時計がちょっとだけ生まれ変わったような気がしませんか?(ビフォーアフターがないのが残念、、、)
もしよろしければ、コーティングの剥離お試しくださいませ。