ポートフィノ 2533とはどのような時計?
【綺麗な時計】というとどのような時計を思い浮かべますか?カラトラバも綺麗ですし、GSのファーストだってとても綺麗。そしてIWCのポートフィノも、とても綺麗な時計の一つであると言えると思います。
それがこの度お買取をさせていただいた、IWC ポートフィノ 2533-001 750YGです。シンプルで美しく、そして人気の18金で纏ったケースが魅力の1本です。
ポートフィノ 2533は文字盤がとにかく綺麗
真っ白な純白の文字盤に、黒いローマンインデックスがとても映えています。時計自体が大きく見えますが、これでも31mmしかないんです。針も金では無く黒。針の付け根の部分は金色なので、わざわざ金の針を黒に塗って統一感を出すというデザインの徹底ぶり。アールのないスッと飛び出したラグもシックでかっこいいですね。
文字盤に筆記体も意外と少ない
筆記体で文字が書かれている文字盤というのは意外と少ないような気がします。
6時位置にはシンプルにSWISSの文字が。
ムーブメントも装飾で綺麗なポートフィノ
機械は手巻き式。裏スケになっていて、ブルースチールネジ・メッキ仕上げのコートドジュネーブの美しいブリッジを覗くことができます。
また、裏スケだと気になるのが肌へのくっつき感。北海道弁で「いずい」って言います。肌へくっつく感があってどうしてもいずいんですよね。しかしこのポートフィノは軽量で薄型の時計であるため、ほとんど違和感がありません。なんなら着けていることを忘れるような装着感です。
薄さに拘ったポートフィノのケース作り
9時側ケースサイドです。上から見ると真っ直ぐ迫り出していたラグも、横から見るとあら不思議!柔らかいアールを描いて肌にフィットするようになっています。風防もほぼフラットで薄さの邪魔をしません。
ちなみにラグの左右に何か傷みたいなものが見えますが、写真でわかりますか?ちょっと拡大してみましょう。
右側のラグには金の純度が。75%が金の割合なので、日本で言うところの18金にあたります。
日本は金を24分率で表示しています。上記の750は1000分率での表示です。ちょっと難しいのですが、1000÷24=1金あたりおおよそ41.666%の純度。(ざっくりですが)41.666×18金=749.98%となり、75%の金は24分率で18金と表しています。
反対側にはホールマークが入っています。ちょっと見づらいのですが、女神の横顔が刻印されています。
上記二枚の金の純度の刻印と、女神の横顔の刻印は使っているうちに消えてしまうことでも有名。金はとても柔らかいので、スレて消えていってしまいます。さらにポリッシュにかけても薄くなってしまうので、ここまでくっきり残っていると【使用頻度が少なく・磨きにも出していない=大切に保管をしていた】ということがわかります。
3時側のケースサイドに移りましょう。ケースの焼け具合がとてもきれい。これは磨かずについ買いたいですね。
こちらの面には時計にとって大切なリューズがついています。各社ともにリューズに並々ならぬこだわりを持っていて、それはiwcも同じ。iwcのリューズには魚マークが施されています。これは防水性があると表しています。
残念ながらこの魚マークのリューズは廃止されてしまいましたが、「魚マークのリューズがいい!」というファン方が多数。私もその一人です。
美錠
美錠にもIWCの文字が。ちなみにですが、尾錠・美錠どちらでもOK。でもどうせなら日本人っぽく美錠って言いたくなっちゃいますよね。
バックルは金では無く金メッキ。20ミクロンのメッキなので、大体20年くらいは持つと言われています。(1ミクロンで1年計算)
IWC ポートフィノ 2533のまとめ
薄くて着け心地が良く、肌馴染みも良い。更に文字盤は華美な装飾が無く、ほぼ白と黒のツートンでありながら筆記体によってグッと文字盤の高級感をアップさせています。
仕事から普段着・冠婚葬祭までさらっと合わせられるオールラウンダー。それが本日ご紹介した IWC ポートフィノ 2533-001です。
ちょっと前まではかなり相場が安かったのですが、近年におけるIWCの再見直しによる価格高騰・金相場の高騰により、IWC ポートフィノ 2533-001も高級時計の仲間入り。買うのも売るのもイマな1本であると思います。
ぜひ札幌でIWCを売るなら時計貴族にご相談ください。