近年、グランドセイコーといえば白樺モデルや銀座限定モデルなど、完成された中身を生かして文字盤で捻りを効かせています。
グランドセイコーは本当にきれいですし、インデックスの一つでもその作り込みはわかるレベルではありますが、ここでちょっと路線を変えて【グランドセイコー っぽくない時計】見て行きませんか?
それが今回お買取をしたキャリバー9S 20周年記念限定モデル。SBGJ229という型番のモデルです。着ける人も・着ける場面もバチバチに選びます。でもそこがいい。
スポーツカーもお葬式には合いません。この時計もそう。つまりそういう時計です。
GRAND SEIKO SBGJ229はこんな時計

グランドセイコーのイメージカラーは紺。その紺をセラミック。その他の銀色の部分はステンレスではなく、チタンで製造されています。確かグランドセイコーの紺色のセラミックって、これしか存在しないような気がします。そりゃあスペシャルですもんね!それくらいの特別感がないと、込み上げる物欲を満足させることはできません。
主な仕様は?
ケース材質 | セラミックス×ブライトチタン |
ガラス材質 | サファイアクリスタル |
ケースサイズ | 46.4mm |
駆動方式 | 自動巻 |
防水 | 10気圧 |
限定数 | 350本 |
定価 | 1,674,000円(税込) |
ケース径が46.4mmとだいぶ大きな印象を受けます。そして重そう。しかしながら素材がチタンということもあり、うまい具合に調和してくれています。

さらにこの文字盤!グランドセイコーは文字盤で捻りを効かせると冒頭でお話ししたように、このモデルでもやっぱり遊んでいます。GS9Sの文字はよーく見ないとわからないこの仕様。それがまたいいですよね。
しかもインデックスもいつものポリッシュではなく、ブルースチール仕様。おそらくこちらも職人さんが一個一個に熱を加えて色を青く出したのでしょう。
ちなみにキャリバー9Sは、グランドセイコーが誇る高精度ムーブメント。10振動/秒という滑らかな秒針の動きが魅力で、グランドセイコーの職人技が詰まった逸品!
ベルトとケースの作りも見てみましょう。
ベルトはチタンとセラミックのコンビ仕様

グランドセイコーは着け心地・見やすさに強いこだわりのあるブランド。そのこだわりはこの大ぶりなSBGJ229にもしっかりと見られます。
たとえばこのブレス。セラミック・チタン共に全ての部品においてカドがありません。そのため肌触りがとても優しいんです。


ベルト裏面もこの仕上がり。セラミック素材を入れることにより部品数が増加。加工コストもその分しっかりとかかっています。それにしてもチタンの鈍い輝きがとてもかっこいいですね。
ケースもチタンとセラミック



ケースのそのほとんどをセラミックで覆うスタイル。Gショックのように、モジュールがあってその周りをぐるっとウレタンで囲っているような、そのような仕組みです。
セラミックのワンピース構造で作りたくなるところですが、それをやると重くなります。ここもコストがかかりますが、きっちり分割対応となっていますね。
グランドセイコーがここまでセラミックを使うのって…あまり想像できなかったんですが、時計メーカーの中でもセイコーはトップの加工技術だと思います。
ムーブメントにも強いこだわり。

キャリバー9S 20周年記念限定モデルというだけあって、ムーブメントの豪華さが光ります。
グランドセイコーの裏蓋といえば獅子のコインがあまりにも有名ですが、こちらは裏スケ。獅子の模様を描く場所がないので、なんとローターに獅子のコインが装着されています。
他のグランドセイコーのローターにも、獅子の絵が書かれているものはあります。しかしここまでちゃんとしたコインを装着しているものを私は知りません。ここもスペシャル!
GRAND SEIKO SBGJ229 キャリバー9S 20周年記念限定モデルはスペシャルに恥じない作りだった
いかがでしたか?
文字盤のスペシャル感。ケースのスペシャル感に、ベルトも・機械さえもスペシャル。
全てが特別な20周年をお祝いした SBGJ229のご紹介でした。
大きさはもちろんありますが、そのスペシャル感を全身で表現するためには46mmは必要であると思います。さらに重量もチタンで極力抑えられているため、装着感も抜群。
見て・着けることにより、そのグランドセイコーのこだわりを体感できると思います。
SBGJ229大変おすすめな一本です。これからのグランドセイコーの新作も楽しみですね!
札幌市でグランドセイコーのお買取は時計貴族まで。皆様のご相談をお待ちしております。